「イラストレーターにイラストを描いてもらったら、アイコンにもチラシにもポスターにも書籍にも動画にも、あらゆるものに利用できる!」
と思っていませんか?
でもそれは、実は大きな間違いです。
イラストには利用する用途ごとに二次利用料というものがかかります。
このブログでは一般的にあまり知られていない、二次利用料とイラスト代金の内訳についてお話しします。
目次
そもそもの話
イラストの代金のうちわけは、実はこういうことになっています。
イラストの代金は、イラストを制作する作業代金だけでなく、イラストの利用料金も含まれます。
なぜならイラストというものには必ず用途があるからです。
また、用途が増えるたびに、二次利用料 というものがかかります。
用途とは、チラシ、ポスター、名刺、パンフレット、書籍、webサイト(ブログ)、バナー広告、SNSアイコン・カバー、動画などです。
1つ目の用途を一次利用、2つ目以降の用途を二次利用と考えるとわかりやすいです。
●2つ用途がある場合のイラストの代金はこのようになります。
●「チラシ」と「webサイト」と「動画」の合計3用途でイラストを使う場合でしたら、一次利用がチラシ、二次利用はwebサイトと動画ということになります。
イラストの代金は、イラストの基本料金と二次利用2点分の料金がかかかります。
当サイトの似顔絵名刺、似顔絵ポストカード、似顔絵ウェルカムボード、似顔絵SNSカバーヘッダー、似顔絵アイコン、似顔絵お祝いイラストボード、似顔絵LINEスタンプは、その目的でしかご使用にならない前提で制作販売していますので、二次利用料はかかりません。
料金の具体例
例えば基本料金が10,000円のイラスト1枚の場合、
当サイトの場合は、二次利用料は基本料金の1/4なので2,500円です。
チラシにだけ利用するイラストを注文すると、料金はイラストの基本料金だけになります。
A. 用途がチラシだけ
ではチラシとwebサイトにイラストを使う場合はどうでしょうか。
B. 用途がイラストをチラシとwebサイト
それではチラシとwebサイトと動画にイラストを使う場合はどうでしょうか。
C. 用途がチラシとwebサイトと動画
また、よくあるのはイラスト5点をチラシで使い、うち2点だけwebサイトで使いたいというケースです。
D. イラスト5点注文、用途はチラシ(5点中2点はwebサイトでも利用)
見積書と契約書
どのイラストに二次利用料がかかるのか?
このイラストの利用できる媒体は何と何なのか?
依頼人とイラストレーターの間でわからなくなってしまうトラブルを避けるために、当サイトでは見積もり時に二次利用料が記載された見積書と、納品時に利用媒体が書かれた契約書をお送りしています。
見積もりの例(※料金は仮です)
イラスト利用契約書の例
イラスト素材サイトは二次利用料なんてかからないけど?
イラスト素材サイトでは、手ごろな値段でイラストを購入したり、無料でダウンロードすることができます。
有名どころですと、
〇有料イラスト素材サイト
〇無料イラスト素材サイト
それぞれのサイトによって利用規約が異なりますが、2次利用料という概念がありません。
それはなぜなんでしょうか?
理由はイラスト素材のメリットとデメリットに関係があります。
○イラスト素材のメリット
- 安い
- カテゴリーから気に入ったイラストを選ぶ方式で、イラストレーターにイラストを発注するのに比べて、打ち合わせの手間がかからない
- ダウンロードしてすぐ使える
○イラスト素材のデメリット
①イラストを自分以外の他人が使用することを禁止できない
ダウンロードした人ならだれでも使えるので、他のwebサイトやチラシと、イラストが被ってしまうことがあります。
②完全にイメージ通りのイラストがない
例えばこんな経験はないでしょうか?
「イメージにぴったりの絵柄のイラストをみつけたけど、人物が右手を上げてるイラストは無いなぁ…。」
「仕方ない、ちょっと欲しい絵柄と違うけど、右手をあげてるこのイラストで妥協するか。」
と、完全に欲しいイメージどおりのイラストを手に入れるのは難しいです。
③無料素材だとサイズや解像度が小さかったり、PSDやAIデータがダウンロードできない。
多くの無料素材サイトではダウンロードできるのはpng、jpeg画像です。(中にはpsd,aiをダウンロードできるサイトもあります)
また、もっと大きいサイズのイラストが欲しくても小さいサイズのイラストしかなかったり、解像度が低くて印刷には不向きだったり…と、用途にマッチしないケースもあります。
以上のデメリットは、
イラストレーターにイラストを直接注文すると、これらの制約を一切受けることがありません。
ポスターや看板に使うような大きなイラストも作れますし、依頼者様の欲しいイメージとイラストを一致させることができ、イラストを他人に全く使わせず独占することもできます。
例えば企業のマスコットキャラクターにイラスト素材を使うなんてことは、あり得ませんよね。
オンリーワンのイラストを使いたい場合はイラストレーターへ注文、オリジナルにこだわらなくても良くて低予算に抑えたい場合は素材サイトと、用途や目的によってサービスを使い分けをするのをおすすめします。
二次利用料を請求しないイラストレーターもいるけど?
原則的にイラストは利用媒体ごとに二次利用料がかかりますが、中にはこれを請求しないイラストレーターもいます。
それはなぜでしょうか?
イラストレーターは、制作会社の社員以外はフリーランスです。
イラスト1枚の料金は、そのイラストレーターが自由に決められます。
物凄い細密な描きこみのイラストを1枚5000円で売るイラストレーターもいれば、単純な線と塗りで構成されたキャラクターに3桁の価格をつけるイラストレーターもいます。
それはイラストレーターが実績や評価から、自身の市場価値を計り、料金設定をするのですが…
しかしそんなことに関係なく、自分で好きな料金をつけても別にOKなのです。
その料金で売れるかどうかはまた別の問題として、自分のイラストにいくらの料金をつけるかは、イラストレーターの自由です。
それと同じで二次利用料を請求するかしないかは、イラストレーター次第です。
当サイトの場合は、イラストの使用媒体が多い場合は二次利用買い切り契約(使用の報告不要で、ほとんどの用途に二次利用できる)で大幅割引サービスをしております。
また似顔絵キャラクターイラストは、SNSの二次利用料を無料サービスさせていただいています。
イラストの価値とは?(余談)
イラストの料金はどのように決められるのでしょうか。
- イラストの枚数
- キャラクターの人数
- イラストのサイズ
- 描きこみ、タッチの量
- 制作時間
単純に個数や、作業時間で値段をつけられる事が多いです。しかし
企業のイメージを決定づける、サイトのトップページのイラストだったら?
提供しているサービスや商品の認知や好感度をグッとあげるキャラクターだったら?
イラストの生み出す効果や利益を考えると、イラストには、ロゴやサウンドデザインと変わらない価値があります。
今の時代なら、Vtuberや、SNSのキャラクター、PV動画で使われるキャラクターなどの効果が特に大きいです。
イラストを使う前と使った後で、アクセス数やお問い合わせ数に劇的な変化をもたらすことがあります。
イラストは紙と鉛筆さえあれば、誰でも描こうと思えば描けるので簡単に思われがちです。
紙1枚の価値でしか換算されないことがよくあります。
でもイラストはデザインと同じで、誰かに何かの行動を促すためにあります。
プロのイラストレーターと素人の違いは、画力や絵の魅力ももちろん重要ですが
- 目立つ、集客が出来る
- お客様にサービスをわかりやすく伝える
- 人の感情に訴えかける(明るくしたり、癒したり、和ませたり、興奮させたり)
- コミュニケーションやアクションを生み出す
- 企業やお店、個人の理念、思い、文化を伝える
こういったことを、プロのイラストレーターは意識してイラストを描いています。
それに絵を描くだけでなく、依頼人との打ち合わせで的確にヒアリングして、目的にあっていて効果が上げられるイラストを提案していく能力も必要とされます。
たとえ一見簡単な線と塗りだけのシンプルなイラストでも、依頼人との打ち合わせや提案、修正を重ねてたどりついた線と塗りです。
商業イラストは、決してイラストレーターが何となく描いたものではありません。
依頼する企業やお店、個人の思いや、目的をくみ取り、日々張っているアンテナや、磨いている感性や技術と組み合わせて生み出されるものなのです。
まとめ
二次利用料とは、イラストの用途ごとにかかかる利用料です。
用途とは
チラシ、ポスター、名刺、パンフレット、書籍、webサイト(ブログ)、バナー広告、SNSアイコン・カバー、動画などの利用媒体。
イラストの料金は
用途や目的に合わせて、素材サイトを利用するのか、イラストレーターに発注するかを使い分けましょう!
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