目次
1 |
社員さんの絵を大看板に!?似顔絵の依頼 |
2 | 似顔絵大看板の制作過程 |
3 | なんと…!看板と工事現場を見せてもらいました! |
4 | 社員さんの似顔絵を企業PRに |
社員さんの絵を大看板に!?
昨年5月出版された、土木学会出版『鉄道インフラメンテナンス図鑑』の挿絵アシスタントをさせていただいたのがご縁で、9月に同学会に加入されている鉄建建設株式会社様から似顔絵の依頼をいただきました。
依頼内容は
「熊本市内で建設中の橋梁工事をPRするための看板に、社員さんの似顔絵イラストを制作してほしい」
とのこと。
サイズは縦1.8×横7.2mの巨大パネル…!!
今まで描いたイラストの中で間違いなく最大です。
看板に描いた社員さんは、こちらの5名様です^^
似顔絵大看板の制作過程
まずは熊本市への道路沿い看板設置許可をとるため、提案書に載せるイラスト大ラフを制作することになりました。
大まかにどんなイメージの看板かわかればOKということでざっくりとこんな感じ。
社員さん5名がいて、背後に橋と、企業ロゴと、「もっと便利に、植木バイパスは私たちが造っています」のキャッチコピーが必須要素でした。
横に長いパネルなのでそれを利用して、橋の長さや巨大感を出すとともに、社員さんの仕事人(スペシャリスト)感も出したいと考えました。
そのため、アオリ(下から見上げる)構図で、腕組みポーズ、ヘルメット&ハーネスの装備。
カメラ目線を避けて遠くを見る眼差しで、精悍な印象を与えるように描かせていただきました。
こちらの大ラフを使った提案書で無事熊本市からOKが出たので、もっと描きこんだラフを制作。
ここまでは、漫画制作にも使うClip Studio Paintで作業しました。
次に線画で、ここからは超大判のイラストも制作できるAdobe Illustratorを使用。
Illustratorだと、7mの看板でもガタガタしたりボヤけたりしない、なめらかな線が引けます。
それからアニメ塗りで色付け。
空の面積が広いので、青系の爽やかなイラストに仕上げました。
こちらでいったん、クライアント様と看板印刷会社にチェックしていただきました。
4枚のパネルを貼り合わせて1枚の看板にするので、繋ぎ目に人物がかかるかも…ということで位置調整と、鉄建建設制服のトレードマークカラーの、襟内側オレンジ色を追加しました。
そして出来上がったイラストがこちら。
これでイラスト完成です^^
社員さんの似顔絵部分は、単独でも使えるように足元まで仕上げています。
個人的に現場用ハーネスでグルグル巻きと、安全靴のスタイルめちゃカッコいいですね^^
それから建設現場で使われている新しいIT技術の、カットイラストも描きました。
CIMコミュニケーションシステム
土木施工業向けに3Dビジュアル化した3次元CADシステムのことです。
3Dモデルを作成して、施工手順を資料にしたり、一般向けの広報に利用したりすることができます。
イラストのように、工事現場のデジタルサイネージで使われることもあります。
3Dレーザースキャナー
スキャナーから照射されたレーザーによって、対象物の空間位置情報を取得することができる、画期的なマシーンです。
計測作業のコストや時間の削減ができるだけでなく、人が立ち入ること困難な場所も計測できます。
面的な3次元空間をデジタルデータで構築することができて、あらゆる角度や断面図のデータも作成可能です。
ドローン測量
文字通りドローンを使った測量です。
高所や人が立ち寄るのが難しい場所でも、上空から撮影・測量ができます。
こちらのドローンは一般用ではなく、工事測量用の専用ドローンです。
自動散水システム
液状のコンクリートが固めていくとき、コンクリートの上にシートをかけて、一定の湿潤を保ちながら時間をかけて乾燥させます。
しかし、夏場などは急速に乾燥して、コンクリートの品質が悪くなってしまうため、目視で確認して人の手で放水していました。
その手間を解消するため、センサーでコンクリートの水分を計測して、自動で放水するシステムが開発されました。
シートの下に設置した黒いホースに小さな穴が開いていて、コンクリートが乾燥してくると少しずつ水が流れます。
IT技術のカットは、パンフレットや小型の看板などにご利用いただいています。
なんと…!看板と工事現場を見せてもらいました!
イラスト納品も無事終わって、一息ついていた昨年の師走。
鉄建建設の広報の方から突然「看板設置が完了したので熊本まで見に来ませんか?」とお誘いをいただきました。
なんとついでに橋梁の工事現場の内部も見学させてくれるとのこと。
工事中の橋の中を見れるなんて、こんな機会はもうないかもしれない…!
ということで、お言葉に甘えさせていただくことにしました。
いざ熊本。
なにげに、九州初上陸です。(笑)
熊本市内はレトロな路面電車が走っていて、1日目は熊本城を見物をしたり、馬刺しを食べたりして観光を楽しんだ後、翌日広報さんのご案内で、熊本駅から三駅離れた西里駅郊外の事務所に。
おおっ! あれは……っ!!
どどーーーーーーーーーーーん!!!!!
でっかい。
これは目立つなぁ…!
それから事務所にお邪魔させていただいて、似顔絵に描かせていただいた社員の皆さんに、初めてお会いすることが出来ました。
と言っても私は、似顔絵制作の為に穴が開くほどお写真を凝視していたので、正直まったく初対面とは思えませんでした(笑)
主任さんをはじめ、皆さんものすごく親切で、素人の質問にも丁寧に答えてくださいました。
九州男児はいい人ばかりだなぁ。
(悔やまれるのは、記念写真を撮り忘れたこと。一緒に撮らせてもらえればよかったなぁ…)
それから、橋の工事現場の見学もさせていただきました。
作業用のエレベーターから工事中の橋の中に入り(実は中が空洞になってる)、下のミキサー車からコンクリートを流し込んでいる作業を見せて頂いたり、クレーン車のクレーンの先っちょについているカメラの映像を見せてもらったり、足場の組み方について教えてもらったり…。
安全や防犯のため一般人には立ち入れない、土木作業、建設現場の写真資料をたくさん撮らせていただきました。
イラスト制作に生かせそうでホクホクです。
現場の作業員の皆さんにも、とても親切にしていただきました。
実は、地元の小学生向けに、今日建設現場の見学会も開催されているようです。
広報さんのお話では、企業PRと未来の土木業を目指す若者を増やすための活動だそう。
ミキサー車や、クレーン車、重機を操縦したり、高所で作業したり、男の子(と一部の女の子)には、めちゃくちゃカッコよく見えるんじゃないでしょうか?
社員さんの似顔絵を企業PRに
今回の似顔絵イラストは橋梁工事事業のPRだけでなく、熊本市や地元の方に鉄建建設株式会社をPRする為に制作させていただきました。
無個性な作業員が働いているイラストではなく、『私たちが造っています』と実際に現場で工事に携わっている人をモデルにすることによって、地元の方との距離を無くし、興味関心を持ってもらい、記憶に残ることができます。
理想は地元の人に「あっ!看板の人だ!」って気づいてもらえると嬉しいですね。
それ以外にも、こういった橋梁工事は公共事業の為、保安の観点から写真を使うことが出来ません。
しかし写真を載せることが出来ない現場も、イラストなら大丈夫。
イラストでわかりやすく、必要なところだけ抽出して、伝えることができます。
★鉄建建設株式会社のブログ記事にも掲載していただきました!
御社の企業PRに社員さんの似顔絵を使ってみたい!とお考えでしたら気軽にご相談ください!
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